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書誌情報

『人口・食料・資源・環境  家族農業が世界の未来を拓く―食料保障のための小規模農業への投資―』

14.02.25[ 更新23.09.08 ]

タイトル
『人口・食料・資源・環境  家族農業が世界の未来を拓く―食料保障のための小規模農業への投資―』
要旨

国連は、家族農業が飢餓や貧困の緩和、食料安全保障と栄養の提供、人々の生活の改善、自然資源の管理、環境保護、そして主に農村地域での持続可能な開発を達成することにおける重要な役割に世界の注目を集めることを目的として、2014年を「国際家族農業年」に制定した。
  本書は、家族農業年を推進する理論的・実証的バックボーンを得るために、国連世界食料保障委員会が専門家ハイレベル・パネルに委託し、2013年6月に発表された報告書「食料保障のための小規模農業への投資」を、家族農業研究会(代表 村田武)と農林中金総合研究所が翻訳し日本語版として出版したものである。
 この報告書では家族農業の持つ価値として以下のような点を指摘している。
①食料供給に果たす役割が大きい、②女性・高齢者にも雇用の場を生む、③血縁・地縁の相互扶助や兼業などで安定した経営ができる、④大規模・集約化より環境負荷が小さい、⑤社会的・文化的価値を保存する。
 一方、我が国政府は農林水産業を成長産業にするという「攻めの農林水産業」の戦略を打ち出し、農地集積による規模拡大、6次化・輸出拡大での付加価値向上という市場経済をベースとする政策を推進しようとしているが、上記のような家族農業の視点は政策論議から抜け落ちてしまっている。こうした点からも、本書が日本農業の目指すべき適切な方向についての政策論議を豊かなものにし、支援し、そして日本の未来における家族農業の役割を見つけ出す一助となることを願うものである。

目次・表紙
『人口・食料・資源・環境  家族農業が世界の未来を拓く―食料保障のための小規模農業への投資―』
日本語版への序文
序文 小規模農業への投資 -食料保障と栄養供給のための新政策-
要約と勧告
序章
第1章 小規模農業と投資
第2章 なぜ、小規模農業へ投資するのか
第3書 どのような投資が必要か
第4章 小規模農業 -投資のための戦略的アプローチ-
訳者あとがき
刊行年月日
2014年02月04日
著者/
研究者紹介
国連世界食料保障委員会専門家   ハイレベル・パネル (コクレンセカイショクリョウホショウイインカイセンモンカ ハイレベルパネル)
翻訳者
家族農業研究会   (代表 村田 武) (カゾクノウギョウケンキュウカイ ダイヒョウムラタタケシ)
株式会社   農林中金総合研究所 (カブシキガイシャ ノウリンチュウキンソウゴウケンキュウショ)
関根   佳恵 (セキネ カエ) :立教大学   助教
岩佐   和幸 (イワサ カズユキ) :高知大学   教授
橘髙   研二 (キッタカ ケンジ) :農林中金総合研究所   主席研究員
村田   武 (ムラタ タケシ) :愛媛大学   客員教授
高梨子   文恵 (タカナシ フミエ) :広島大学   特任講師
岩橋   涼 (イワハシ リョウ) :追手門学院中学・高等学校   非常勤講師
出版地
東京
出版者・
発行元
一般社団法人 農山漁村文化協会
形態(サイズ、
ページ)
A5判192頁
入手条件・
価格
定価 2,000円(税別)
掲載媒体
『書籍』
2014年02月04日号
第一分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  
(詳細区分):海外農業
第二分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  
(詳細区分):環境
ISBN
978-4-540-14116-4
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/publication/books/5077.html