農林中金総合研究所

・地方公共団体が金融機関から一時借入するのは、実際に支払いに使用するための現金（以下「歳計現金」という）が不足する時期が中心である。一時借入とは、一時的に現金が不足する場合、その時々の支払いに要する資金を確保するために他から借入れることをいう。
・地方公共団体の歳計現金残高は、主要な財源である地方交付税の交付時期には比較的余裕が生じるものの、年度当初及び年度末の支払い集中期には不足する。特に年度末の残高不足は、地方債収入時期が出納整理期間になることが要因の一つと考えられる。