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書誌情報

論題:中国の対米輸入拡大で強まる対日輸出拡大の圧力-日・米・中農産物貿易関係-

要旨

1 中国の農産物貿易は近年,穀物等土地集約的農産物の対米輸入増,野菜など労働集約的農産物の対日輸出増という構図で拡大してきた。今後,中国が米国の農産物輸入を増やす代わりに,労働集約的農産物の対日輸出圧力を強めるという日米中のトライアングル関係が考えられる。これは,まさに三国間の比較優位に基づいた動きであるが,その仲介を果たしているのはカーギルなどの穀物メジャー,日系の食品企業や総合商社である。
2.貿易拡大の効果として,中国農業においては,競争原理を農業分野に導入し,適地適作など農業分野の効率を向上させるメリットが大きい。日本農業においても経営資源の集中や高品質・差別化への転換,流通の効率化など高コスト体制の改善と付加価値の向上を促している。
3.日米中の農産物貿易の拡大に伴い,相互間の貿易摩擦も増加しているが,今後も拡大と摩擦並存の時代であろう。日中間では2001年4月に中国のネギ等3農産物に対する暫定緊急輸入制限措置(セーフガード)の発動,米中間では2001年末からもめてきた中国の遺伝子組換え作物の輸入手続強化などはその一例といえる。
4.貿易摩擦を緩和するために,また未然に防ぐために,2002年春に始まった日中経済協議というような政府間・民間による定期的な話し合い・情報交換の枠組みを整備していく必要がある。補完的な経済構造にある日中両国の農業の分業関係,さらに日中を含めた東アジアでの分業関係をどう構築していくか,両国のリーダーシップを期待する。

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http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0212re3.pdfPDF(167.5KB)

刊行年月日 2002年12月01日
更新日 2010年09月02日
掲載コーナー名 論調
著者
阮 蔚(ルアン ウエイ) :調査第二部 副主任研究員 研究員紹介を見る
出版者・編者 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
掲載媒体 定期刊行物 『農林金融』
2002年12月号(第55巻第12号 通巻682号) 46~67ページ
掲載号目次 http://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2002-12.html
第一分野 (大区分):農林水産業・食料・環境  (詳細区分):海外農業
ISSN 1342-5749
キーワード 中国,農産物貿易,対日輸出,対米輸入,日米中の農産物貿易
 
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