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書誌情報

論題:WTO農業交渉の経過と課題-交渉の暴走に歯止めを-

要旨

1 WTO農業交渉は,9年間にわたって難航を極めながら行われてきた。この交渉では,保護の大幅な削減を求める米国,柔軟な対応を求めるEU・わが国,先進国の補助の大幅削減と途上国への配慮を求める開発途上国の隔たりが大きく,モダリティの確立に至っていない。
2 現在のモダリティ案は,重要品目数においても関税割当拡大等の代償措置に関しても,わが国が受け入れ難いものであるが,わが国が交渉を主導しているとは言い難く,交渉が終結に向かう場合窮地に陥る懸念がある。
3 交渉経過を振り返ると,ウルグアイ・ラウンド合意結果を踏まえて新ラウンドが開始されたにもかかわらず,新ラウンドはそれまでの経緯を無視した先鋭な自由化要求の場となっている。
4 これからのWTO交渉は,①交渉の暴走に歯止めをかけること,②WTO協定が国際協定の上位協定ではないことを踏まえ,食料安全保障や環境保護との調和を図る等,WTO交渉の枠組みを根本的に見直すこと,③わが国としては,多様な農業の共存に具体的にリンクする提案・主張の実施,アジア諸国との連携強化を含む交渉戦略・戦術の見直し強化,等が求められる。
5 また,わが国農業の存続を確保するために,交渉において今後起こりうるさまざまな帰結を想定しつつ,それに対応した対策を検討する必要がある。

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http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0903re2.pdfPDF(100.2KB)

刊行年月日 2009年03月01日
更新日 2010年09月06日
掲載コーナー名 論調
著者
石田 信隆(イシダ ノブタカ) : 理事研究員 研究員紹介を見る
出版者・編者 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
掲載媒体 定期刊行物 『農林金融』
2009年03月号(第62巻第3号 通巻757号) 19~33ページ
掲載号目次 http://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2009-03.html
第一分野 (大区分):農林水産業・食料・環境  (詳細区分):海外農業
第二分野 (大区分):農林水産業・食料・環境  (詳細区分):国内農業
ISSN 1342-5749
キーワード WTO,農業交渉,ドーハ・ラウンド,農産物貿易,貿易交渉,食料安全保障
 
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