農林中金総合研究所

・FRBは直近のFOMCで、雇用情勢に関する判断を若干慎重なトーンにした。「FRBが今後のFOMC声明文で、リスク判断や今後の金融政策に関する表現を微調整することで、利上げの根拠を徐々に整備していく」、という見方に基本的に変わりないが、一本調子でそのように進むというわけでもなさそうである。
・最近の雇用情勢の特徴は、企業の雇用削減の動きが一段落しているものの、新規正社員採用意欲が弱いことである。福利厚生費等、正社員雇用に伴うコストの高さが、その一因である。