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書誌情報

論題:外食・中食産業の米需要

04.02.01[ 更新13.11.25 ]

タイトル
外食・中食産業の米需要
要旨

1 「食の外部化」の進展により,今や主食用米需要の3割弱を外食・中食産業が占める状況
となり,今後も増加するものと予想される。
2 2002年の主食用米需要量は,農林水産省推計で886万トン,うち外食・中食産業の需要量
は253万トンである。金額ベースでは,外食産業で1兆円弱,中食産業で2~3千億円程
度の米の仕入購入規模になるものと推計される。
3 日本フードサービス協会(以下JFと略記)調査によれば,外食産業の内外部経営環境は
厳しく,仕入先の見直し等の効率化が行われている。中食産業も同様の傾向にあるものと
言える。ちなみに,外食産業の売上高に占める米仕入高の比率は3.9%,中食産業では
7.0%と推計され,単一仕入品目としては,巨大なものとなる。
4 外食・中食産業の米の仕入先は,食糧庁,JF,日本惣菜協会の各調査に共通して,農協
系統外の専門流通業者(米穀卸・小売)からの仕入が8割程度となっている。
この理由は,専門性のほかに,外食・中食産業の少量多頻度配送要求への対応力も影響
しているものと考えられる。また,大手企業では,農協系統仕入がある場合も「農協集荷
の自主流通米」を仕入れるとの意識は弱く,全農・経済連に対する仕入チャネルとしての評
価が大きな要素となっている。
5 米仕入の際の判断基準は,産地・品種を除けば,①品質・食味の良さ,②その安定,③価
格の順となる。今後の方向として,①検査米,②トレーサビリティ確保,③無洗米,のニ
ーズが強い。
6 食糧庁調査(03年5月)では,米を仕入れる際に「産地・品種指定」する事業者は56.5%
で,指定内容は,①「県単位」7割強,②「農協単位」,③「市町村単位」各1割強。単品で仕
入れる事業者は,仕入内容回答者の7割強,ブレンド仕入は同5割強。単品仕入の品種は,
①コシヒカリ(5割弱),②ひとめぼれ,③あきたこまち,ヒノヒカリ(各1割強)。「産地
のアピール」は全体の3割弱。
7 外国産米は95~02年度にMA米として525万(玄米)トン輸入され,うちSBS輸入66万
トン中50万トンが主食用に用いられた。MA枠外輸入は594実トンあり,用途には外食産
業(広義)が含まれている(農水省)。
大手外食・中食企業は,①品質,②消費者意識等から「現在仕入れておらず,今のところ
全く考えていない」が,これらの問題が解消されれば検討するとのスタンスが多い。

刊行年月日
2004年02月01日
著者/
研究者紹介
藤野   信之 (フジノ ノブユキ) リサーチ&ソリューション第2部   専任研究員
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2004年02月号 第57巻 第2号 通巻696号  20 ~ 37ページ
掲載コーナー
論調
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2004/02/
第一分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  (詳細区分):食品・フードシステム
第二分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  (詳細区分):国内農業
キーワード
外食,中食,米需要,米仕入,実需者,コメ
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0402re2.pdf  721.7KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/1611.html