書誌情報
論題:チリの食料需給と農産物貿易
12.07.31[ 更新12.07.31 ]
- タイトル
- チリの食料需給と農産物貿易
- 要旨
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チリは南米の小国だが、新自由主義的経済運営や開放的な貿易政策と、長期にわたる安定的経済成長を特徴としている。輸出額に占める農林水産物の構成比は6.1%、うち果実は5.2%と、果実を中心としたプレゼンスが大きい。
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最近では、日本を巻き込むTPPの前身となるP4協定の当事国としても知られる。P4協定やTPPでは、例外なき関税撤廃が旗印とされるが、FTA先進国チリにおいてさえ、対EU、韓国その多くのFTAで、小麦、小麦粉、砂糖がセンシティブ品目として関税撤廃の除外品目とされている。
チリは、農産物貿易赤字解消を目指した輸出促進のためにFTAを推進しつつ、同時に果実振興で生産減となった小麦の保護を合わせ行ってきた。これらは、優れて戦略的な国家政策であるといえよう。
- 刊行年月日
- 2012年08月01日
- 著者/
研究者紹介 -
藤野 信之 (フジノ ノブユキ) :基礎研究部 主席研究員 - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2012年08月号 第65巻 第8号 通巻798号 19 ~ 37ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):海外農業
- キーワード
- TPP,FTA,関税削減,果実,新自由主義,多国籍アグリビジネス
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/4412.html