書誌情報
論題:米の国際需給と日本の自給――TPPの影響を巡って――
12.12.28[ 更新12.12.28 ]
- タイトル
- 米の国際需給と日本の自給――TPPの影響を巡って――
- 要旨
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日本の米輸入量は78万玄米トンで世界5位、世界輸入量の2%弱を占める。国家貿易と高率二次関税制度によって、国内稲作農業を保護している。
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米の生産は、主に農業所得で生計を立てている農家(主業農家)による産出額が38%と、小麦(88%)やその他の米以外の作目と異なる生産構造となっている。
農林水産省による米の関税撤廃の影響試算を過大とする見方もあるが、米国での米生産量722万トンやベトナム等の潜在生産量を勘案すれば、必ずしも過大とはいえないだろう。
食料は国の戦略物資であるという国際政治上の常識を守るうえで、引き続き、関税と政策的補助によって兼業農家を含めた稲作農業の維持・確保を図る必要がある。
- 刊行年月日
- 2013年01月01日
- 著者/
研究者紹介 -
藤野 信之 (フジノ ノブユキ) : 主席研究員 - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2013年01月号 第66巻 第1号 通巻803号 34 ~ 50ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- 第二分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):食品・フードシステム
- キーワード
- TPP,米輸入,米輸出,関税撤廃,ジャポニカ米,MA米
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/4588.html