書誌情報
論題:NAFTA発効後のメキシコ農業――大規模農家に傾斜した農業支持と小農の移民流出――
13.07.01[ 更新13.07.01 ]
- タイトル
- NAFTA発効後のメキシコ農業――大規模農家に傾斜した農業支持と小農の移民流出――
- 要旨
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日本にとって大きなテーマとなっているTPPは,これまでのFTAの中で,農産物を含め貿易と投資の全面的自由化を目指すNAFTAに最も近い。NAFTA加盟国のメキシコは,農業生産技術や農家の経営規模などの生産諸要素,政府の農業支持水準等において,米国とカナダに遥かに及ばないが,それでも「例外なき完全自由化」を迫られた。
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厳しいNAFTAの環境の下でも,メキシコの農業生産分野は壊滅的な打撃を受けずに,その生産増加が実現された。それができたのはなぜか。一方,多数の零細農家は不法を含め米国への移民に流出し,移民の送金は農村の貧困削減に大きな役割を果たした。NAFTAは貿易,投資だけではなく,大規模な労働力の越境移動をも実現させた最初のFTAとなった。本稿はその詳細を分析する。
- 刊行年月日
- 2013年07月01日
- 著者/
研究者紹介 -
阮 蔚(Ruan Wei) (ルアン ウエイ) : 役員・理事長・顧問・理事研究員 等 リサーチ&ソリューション第1部 理事研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2013年07月号 第66巻 第7号 通巻809号 22 ~ 41ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):海外農業
- キーワード
- NAFTA,メキシコ農業,貧困,移民,送金,TPP
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/4813.html