書誌情報
論題:宮城県における圃場整備を巡る問題点――ヒト・モノ・カネが復興の隘路に――
14.02.27[ 更新14.02.27 ]
- タイトル
- 宮城県における圃場整備を巡る問題点――ヒト・モノ・カネが復興の隘路に――
- 要旨
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宮城県では,東日本大震災による被災農地1万3,000haの大半が今春までに復旧を終え,作付け可能な状態になる。しかし,離農者から担い手への利用集積を側面から促す大区画化圃場整備事業には遅れが目立つ。一つは建設資材価格や人件費の高騰を背景とする公共工事の入札不調であり,もう一つは工事や地元調整に欠かせない専門家,経験者らマンパワーの不足である。
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また,地権者の同意取り付けや換地などの地元調整に際しては,相続の未了や抵当権など錯綜した権利関係も壁になる。同県内の圃場整備対象地区8,000haのうち6,000haは復興交付金事業だが,交付期間は15年度までで「時間切れ」懸念も漂う。ヒト,モノ,カネの不足と法令の不備を補い,整備後の地域農業,地域社会の在り方も見据えた継続的な支援態勢が求められる。
- 刊行年月日
- 2014年03月01日
- 著者/
研究者紹介 -
行友 弥 (ユキトモ ワタル) : 特任研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2014年03月号 第67巻 第3号 通巻817号 46 ~ 59ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- キーワード
- 東日本大震災,復興復旧,圃場整備,大区画化,津波,農地
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/5093.html