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書誌情報

論題:太陽光発電導入の現状と今後の大量導入に向けた課題

14.09.30[ 更新14.10.31 ]

タイトル
太陽光発電導入の現状と今後の大量導入に向けた課題
要旨

2012年7月にFIT制度がスタートして以降,国内の再生可能エネルギー発電の全運転開始量977万kWのうち太陽光発電は957万kW と98%を占め突出する。
14年4月末の太陽光発電設備の認定量は累計で6,843万kWにまで急増し,東京電力の全発電所の最大出力約6,500万kWを超える規模となった。
しかしながら,認定設備のうち運転を開始したのは957万kWと14%程度にすぎない。認定から運転開始までタイムラグがあるとしても,5,800万kWを超えるこれから稼働するであろう認定済みの設備は大きな問題を含み,直近では電力系統への接続の問題が急浮上している。
認定申込が特定の地域に集中することで電力系統側の送電容量が不足する問題と,電力会社の管轄エリアで需給調整の能力が不足する問題が明らかになってきた。
さらに,接続の制限区域が今後も増えていくことが懸念され,ひいては制限区域での再生可能エネルギー発電の普及が阻害されることも危惧される。
接続問題や賦課金負担の増加等の課題は,現在進められている電力システム改革と直接あるいは間接的に関係することから,再生可能エネルギーの大量導入が可能となるように改革が着実に進展することが望まれる。

刊行年月日
2014年10月01日
著者/
研究者紹介
坂内   久 (バンナイ ヒサシ) : 一般財団法人農村金融研究会 主席研究員
増川   武昭 (マスカワ タケアキ) : 明治大学研究・知財戦略機構 客員研究員
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2014年10月号 第67巻 第10号 通巻824号  30 ~ 43ページ
掲載コーナー
論調
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2014/10/
第一分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  (詳細区分):環境
キーワード
設備認定済み未稼働案件,グリッド・パリティ到達,電力会社の接続制限,管轄エリア全体の需給調整,電力システム改革
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n1410re3.pdf  856.3KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/5386.html