書誌情報
論題:原子力発電と日本のエネルギー需給
14.09.30[ 更新14.11.06 ]
- タイトル
- 原子力発電と日本のエネルギー需給
- 要旨
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日本では家電,自動車の普及に伴って電気,石油を多く使う生活になったが,石油ショック以降,エネルギー供給に占める石油の比率は低下し,原子力発電が増大した。様々な事故発生にもかかわらず原発の建設は進められ,政府は使用済み核燃料を再処理して高速増殖炉で使うという「核燃料サイクル」の構想を掲げてきたが,高速増殖炉もんじゅは事故により長期停止の状態であり,六ヶ所村再処理工場の完成は遅れている。
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もんじゅ停止を受け,政府は再処理によって分離したプルトニウムをMOX燃料にして既往原発で使用するプルサーマルを進めてきたが,再処理は多額の費用がかかりMOX燃料は高コストである。高レベル放射性廃棄物はガラス固化のあと地層処分を行う方針であるが,受け入れ自治体はなく最終処分問題は未解決である。
日本は,今後脱原発に向けて再生可能エネルギーを増大させるべきであり,そのためにはこれまで原発に向けられてきたエネルギー予算を組み替える必要がある。 - 刊行年月日
- 2014年10月01日
- 著者/
研究者紹介 -
清水 徹朗 (シミズ テツロウ) :基礎研究部 取締役基礎研究部長 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2014年10月号 第67巻 第10号 通巻824号 2 ~ 14ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):環境
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/5389.html