書誌情報
論題:米の需給構造・生産調整見直しと再生産維持の課題――米価下落と収支への影響を踏まえて――
14.12.26[ 更新15.01.27 ]
- タイトル
- 米の需給構造・生産調整見直しと再生産維持の課題――米価下落と収支への影響を踏まえて――
- 要旨
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稲作は主に都府県の兼業農家によって担われている。兼業農家は,地域農業の担い手であり,稲作の持続性確保に重要である。また,集落維持に必要な,日本特有の村落共同体の中心的構成者でもある。世界最大の経営規模を誇る豪州においても,兼業が奨励されている。高齢農家は,主に世帯内新規就農者によって世代交代されつつあるが,一方で,離農等によって規模拡大,農地集積も進みつつある。
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2014年産米価格は18年からの生産調整見直しも織り込んで大幅下落したが,いまやスーパーがプライスメーカーとなっている。下落後の農家手取価格ベースでみると,2ha以上層でなければ物財費を上回らない。
米価維持には生産調整の維持・拡大が必須であり,飼料用米を中心とする多様な転作で主食用米の需給を均衡させていく必要がある。また,地域別生産費を基準とした不足払い等のセーフティーネットが求められる。 - 刊行年月日
- 2015年01月01日
- 著者/
研究者紹介 -
藤野 信之 (フジノ ノブユキ) :基礎研究部 主席研究員 - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2015年01月号 第68巻 第1号 通巻827号 32 ~ 45ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- キーワード
- 米価下落,生産調整見直し,日本再興戦略,飼料用米,ナラシ
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/5465.html