書誌情報
論題:福島県の農業復興へ向けた課題――求められる「つながり」の回復――
15.02.27[ 更新15.03.27 ]
- タイトル
- 福島県の農業復興へ向けた課題――求められる「つながり」の回復――
- 要旨
-
原発事故が福島県の農業に残した傷は今も深い。避難指示区域内には1 万haを超える農地があり,根強い風評被害も手伝って,生産量・価格とも事故前の水準には戻っていない。
VIEW MORE CLOSE
避難指示解除や営農再開の前提となる除染は,仮置き場や作業員の確保がネックとなり大幅に遅れている。また,農地除染には地力低下の懸念も伴う。
避難指示が解除された地域でも住民の帰還は進んでおらず,帰還者の中心は高齢者という実態がある。地域農業再生のためにも青壮年層の帰還条件を整えることが課題である。
原発事故は生産者と消費者の関係を壊し,地域の住民や農業者の間にもさまざまな分断をもたらした。復興にあたっては除染やインフラ整備といったハード面だけでなく,人と人との「つながり」の回復も重要な論点になると考えられる。 - 刊行年月日
- 2015年03月01日
- 著者/
研究者紹介 -
行友 弥 (ユキトモ ワタル) : 特任研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2015年03月号 第68巻 第3号 通巻829号 30 ~ 45ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- キーワード
- 東日本大震災,原発,復旧,復興,除染,風評被害
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/5558.html