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書誌情報

論題:EU生乳クオータ制度の廃止と対応策――30年間続いた生産調整の終焉――

15.08.31[ 更新15.08.31 ]

タイトル
EU生乳クオータ制度の廃止と対応策――30年間続いた生産調整の終焉――
要旨

EUで1984年から行われてきた生乳の生産調整政策である生乳クオータ制度は,2015年3月末をもって終了を迎えた。
およそ30年間継続した生乳クオータ制度の廃止が実現した要因として,国際価格の高騰による内外価格差の解消,酪農政策の改革による過剰在庫の解消,生乳クオータ制度廃止後を見越した事前の体制づくりといった点が考えられる。
事前の体制づくりとしては,EUは,EU規則1308/2013に基づき,①生産者と加工業者の間の契約関係の強化,②生産者の交渉力の強化,③両者を横断した組織の設立,④市況情報の透明性の向上等に取り組んでおり,進捗状況も把握されている。これらの目的は,生産者と加工業者との交渉力格差を是正しつつ,酪農部門の関係を再構築し全体として調和を図ることである。
また,EU酪農の生産動向をみると,国によって増産傾向にある国と減産傾向にある国の差が表出しており,生乳クオータ制度廃止の影響は国によって異なるものと考えられる。

刊行年月日
2015年09月01日
著者/
研究者紹介
亀岡   鉱平 (カメオカ コウヘイ) :基礎研究部   研究員
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2015年09月号 第68巻 第9号 通巻835号  19 ~ 31ページ
掲載コーナー
論調
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2015/09/
第一分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  (詳細区分):海外農業
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n1509re2.pdf  840.5KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/5753.html