書誌情報
論題:農協法の改正について
15.10.01[ 更新15.10.01 ]
- タイトル
- 農協法の改正について
- 要旨
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この度の農協法改正は,国会審議等で論点になっていないものを含め,多岐にわたっており,実務的にも重要な改正を多く含んでいる(改正の内容は省略)。
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ただし,この度の改正のように,多くの利害関係者にとって,改正の必要性についての理解が困難で素直に受け入れられていない改正はかつてなく,その原因は立法の過程そのものにある。
農協法の第一義的な目的は「農業者の協同組織の発達を促進する」ことにあり,特定の政策目的のために農協という協同組織を手段化する考え方は,協同組合の自主,自律の性格に反し,その性格を歪めることにつながる。
「農業の成長産業化を図るため」の改正というのであれば,多様な実態と性格をもった農協を一つの枠に閉じ込めるようなことではなく,むしろ新たなタイプの農協組織の形成をバックアップするような法的枠組みを検討することこそが本筋であろう。
- 刊行年月日
- 2015年10月01日
- 著者/
研究者紹介 -
明田 作 (アケダ ツクル) : 客員研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2015年10月号 第68巻 第10号 通巻836号 2 ~ 13ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):協同組合・組合金融・地域 (詳細区分):農協
- キーワード
- 利用義務,認定農業者,組織変更,新設分割,中央会制度,准組合員
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/5791.html