書誌情報
論題:准組合員に関する制度的論点と課題
17.11.30[ 更新17.11.30 ]
- タイトル
- 准組合員に関する制度的論点と課題
- 要旨
-
農協が農業者の協同組織であることは,農協の支配権を農業者である正組合員に付与することで制度的には決着済みの問題である。准組合員の増加は農業者たる正組合員の利益に貢献することはあっても,不利益になっている実態等はなく,仮に正組合員が不利益を被っているというのであれば,農協が自主・自立の組織であることを認める以上,農協の支配権を有する農業者たる正組合員が判断すべき問題であって,そもそも第三者が介入すべき性格の問題ではない。
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また,農協法に基づき設立される農協が行う事業は,設立者の任意の意思にかかっており,販売事業等を行うことが必須の要件ではないなかで,法制度上,農協は,農業者の協同組織として,農業所得の増大に努めることが最大の責務のように整理,議論することは,その前提において誤っているといえよう。立法論としては,法律の目的に即し,環境変化に対応し農業者の協同組織の発達を促すための妨げになっているものがあれば,それを取り除くという方向での改正こそが望まれる。 - 刊行年月日
- 2017年12月01日
- 著者/
研究者紹介 -
明田 作 (アケダ ツクル) : 客員研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2017年12月号 第70巻 第12号 通巻862号 2 ~ 16ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):協同組合・組合金融・地域 (詳細区分):農協
- 第二分野
- (大区分):協同組合・組合金融・地域 (詳細区分):海外協同組合
- キーワード
- 農業者の協同組織,准組合員問題,准組合員の利用規制,オープン・メンバーシップ制,員外利用規制
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/6916.html