書誌情報
論題:低金利下での個人向け貸出の在り方
19.12.27[ 更新19.12.27 ]
- タイトル
- 低金利下での個人向け貸出の在り方
- 要旨
-
低金利のなか、金融機関は貸出業務で収益を確保することが困難な状況にある。しかし、貸出業務は金融機関の本業であり、厳しい収益環境のなかでも、金融機関は金融仲介機能を十分に発揮していく必要がある。
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個人向け貸出に注目すると、住宅ローンは貸出残高が増加しているものの金利低下が顕著である。金融機関は金利以外の面で利用者を引き付けるため、利用者からの相談に丁寧に応じることが重要となっている。カードローンでは、過剰融資による多重債務の発生が問題となっている。金融機関は融資態勢の厳格化を求められているが、多重債務の発生防止のためには、利用者の資金の悩みに向き合っていく必要もある。これらを踏まえると、金融機関は単に貸出を実行するだけでなく、利用者の相談に耳を傾け、返済計画などを提案していくことが一層求められていると言える。
リバースモーゲージやリフォームローンは、潜在的需要に対して資金の供給が不十分だと考えられる。これらの活用は社会的問題の解決にもつながるため、金融機関は積極的に取り組んでいく必要がある。 - 刊行年月日
- 2020年01月01日
- 著者/
研究者紹介 -
宮田 夏希 (ミヤタ ナツキ) :調査第一部 研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2020年01月号 第73巻 第1号 通巻887号 18 ~ 32ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内金融
- キーワード
- 個人向け貸出,低金利,住宅ローン,カードローン,リバースモーゲージ,リフォームローン
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/7839.html