書誌情報
論題:農協仲介による援農ボランティアの定着要因―4つの事例の検討から―
20.03.31[ 更新20.03.31 ]
- タイトル
- 農協仲介による援農ボランティアの定着要因―4つの事例の検討から―
- 要旨
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農業における人手不足が懸念されるなか、援農ボランティアへの期待が高まっている。特に農家や一般市民との接点の多い農協の場合、その両者をつなぎ、援農活動に定着させるための仲介機関として適していると考えられることから、役割が注目される。そこで本稿では、農協がこの取組みを定着させるためのポイントについて、4つの事例を取り上げ、検討した。その結果、次のことが明らかになった。
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最初に、農協には、一般市民と農家の参加を促すようなきっかけづくりが求められる。それに当たるのが、研修の実施および研修修了時の援農ボランティアへの誘導である。また、研修生の募集にあたっては、より多くの人がアクセスできるよう、広く周知するための工夫が必要となる。次に、両者を実際の援農活動に定着させるための枠組みづくりが求められる。そのためには両者に満足感を与えることが必要であることから、適切なマッチング、人的交流・仲間づくりの場の提供、作業と報酬のバランスの確保、連絡方法の簡便化が求められるのである。 - 刊行年月日
- 2020年04月01日
- 著者/
研究者紹介 -
草野 拓司 (クサノ タクジ) : リサーチ&ソリューション第1部 主任研究員 - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2020年04月号 第73巻 第4号 通巻890号 2 ~ 16ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):協同組合・組合金融・地域 (詳細区分):農協
- 第二分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/7950.html