書誌情報
論題:地域における獣害対策と農協の役割
20.05.29[ 更新20.05.29 ]
- タイトル
- 地域における獣害対策と農協の役割
- 要旨
-
野生鳥獣をめぐっては、全国的に深刻な農作物被害が発生しており、営農意欲の減退や耕作放棄の一因となっている。近年の獣害対策では「地域ぐるみの対策」が推奨されており、農協の行う対策はいっそう重要になると考えられる。
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獣害対策を行う3 つの農協の事例の検討から、地域ぐるみの対策における農協の役割として、次のことが指摘できる。まず獣害に遭いにくい作物の新規導入は、集落環境整備における農協に特徴的な対策、獣害対策の事業化を目指す方向性の一つとして注目される。また農協は、例えば営農指導員の巡回を活用することで、対策の技術指導を行う体制を効率的に構築できる。一方で、人口減少が進み集落活動の組織化が困難になりつつあるなかで、どのように対策を進めていくか、また行政まかせにしないと同時に地域まかせにもしない形で、地域の諸主体の独自性にもとづく適切な役割分担をどのように構築していくかが、今後の課題となる。 - 刊行年月日
- 2020年06月01日
- 著者/
研究者紹介 -
藤田 研二郎 (フジタ ケンジロウ) :調査第一部 研究員 - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2020年06月号 第73巻 第6号 通巻892号 22 ~ 35ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- 第二分野
- (大区分):協同組合・組合金融・地域 (詳細区分):農協
- キーワード
- 鳥獣被害,地域ぐるみの獣害対策,農協,JA,協同組合
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/7997.html