書誌情報
論題:新型コロナウイルスの影響から考える酪農・乳業の現状─生乳の需給調整に注目して─
20.06.30[ 更新20.06.30 ]
- タイトル
- 新型コロナウイルスの影響から考える酪農・乳業の現状─生乳の需給調整に注目して─
- 要旨
-
コロナ禍のなか学校給食用牛乳と業務用乳製品の需要は大きく失われた。行き場をなくした生乳は、急ぎ脱脂粉乳やバター等の保存性のある乳製品に加工された。この需給調整に大きく貢献したのが指定生乳生産者団体であり、県域を越えた生乳の移出入が盛んに行われた。こうして北米等で発生した生乳廃棄は回避されようとしている。
VIEW MORE CLOSE
このように生乳需給の調整弁として脱脂粉乳とバター等の乳製品は位置づけられる。しかしコロナ禍のなか緊急的に製造されたため、脱脂粉乳の在庫の山積が課題となっている。これは乳製品のもつ需給調整機能そのものが、戦後の輸入依存度の高まりから低下しつつあり、それが顕在化したものと考えられる。そして輸入依存度の高まりには、貿易自由化を促進する制度改正とともに消費構造の変化が影響している。 - 刊行年月日
- 2020年07月01日
- 著者/
研究者紹介 -
小田 志保 (オダ シホ) :調査第一部 主事研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2020年07月号 第73巻 第7号 通巻893号 2 ~ 17ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- 第二分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):食品・フードシステム
- キーワード
- 新型コロナ,牛乳乳製品,生乳需給調整,指定団体,国家貿易制度,サプライチェーン
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/8025.html