書誌情報
論題:苦境が続く農業経営―資材高止まりに需要不安が下押し―
24.12.27[ 更新24.12.26 ]
- タイトル
- 苦境が続く農業経営―資材高止まりに需要不安が下押し―
- 要旨
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2022年の農業経営を取り巻く環境をみると、飼料や肥料、動力光熱費など資材の価格が上昇したため、苦境に陥った農家が多いとみられる。
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23年以降は、資材価格の上昇の勢いは鈍る一方で、農産物の販売価格は上昇した。そのため値が高いほど農家にとって有利な市場条件を示すとされる農業の交易条件指数は改善した。
足下では、国際的に資材価格の値下がりを予想する見通しは増えている。しかし日本は資材の多くを輸入に頼るため、円安・ドル高が進行すると、資材の調達コストが膨らんでしまう懸念がある。
また消費者は食品値上げに対して、購入量を減らす、もしくは割安な輸入品で代替するなど需要面での不安も目立ってきた。これらを考慮すると農業経営を取り巻く環境は、まだ厳しさが続くと考えられる。 - 刊行年月日
- 2025年01月01日
- 著者/
研究者紹介 -
山本 裕二 (ヤマモト ユウジ) :リサーチ&ソリューション第1部 研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2025年01月号 第78巻 第1号 通巻947号 34 ~ 40ページ - 掲載コーナー
- 情勢
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- キーワード
- 農業経営,農業物価,資材価格,食品値上げ
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/9798.html