書誌情報
論題:2024年の家計の金融資産と負債から見る金融機関の今後の役割について
24.12.27[ 更新24.12.26 ]
- タイトル
- 2024年の家計の金融資産と負債から見る金融機関の今後の役割について
- 要旨
-
家計の金融資産は近年、増加傾向にある。その増加を支えるのは株や投信の価格上昇である。特に家計の投信は、4年以上買越しが続いており、流出が続く定期性預貯金の流入先になっているように見える。家計が投信を購入する理由は、老後の資産形成に対する自助努力の高まりと、円安、低金利、インフレなどの外部環境の変化、新NISA制度開始による投資環境の整備などが考えられる。
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一方、家計の負債は、住宅価格の高騰によって増加傾向にある。家計の金融資産に占める株や投信の割合上昇と負債の増大が、家計のリスクを高めている。金融機関は、家計の動向をふまえ、顧客に向けた資産形成と資産運用支援を行う必要がある。顧客ごとに抱えるリスクやライフプランを理解した提案と、長期的なサポートが求められる。 - 刊行年月日
- 2025年01月01日
- 著者/
研究者紹介 -
矢作 知生 (ヤハギ トモキ) :リサーチ&ソリューション第1部 研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2025年01月号 第78巻 第1号 通巻947号 41 ~ 47ページ - 掲載コーナー
- 情勢
- 第一分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内金融
- キーワード
- 家計の金融資産,家計の負債,投資信託,新NISA,資産形成,金融機関
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/9799.html