書誌情報
論題:農地貸借に関与する組織の日中比較と取引形態に関する考察
25.07.31[ 更新25.07.31 ]
- タイトル
- 農地貸借に関与する組織の日中比較と取引形態に関する考察
- 要旨
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本稿では、農地貸借取引に関与する組織である日本の農地中間管理機構と中国の農村産権交易所が持つ基本機能を比較した。その後、農地貸借に関与する組織が持つ仲介機能を掘り下げ、仲介でなく転貸という特徴的な取引形態を採用している機構を例にその必要性について考察した。
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機構は、転貸を採用しているものの、多くの取引において既に転借人が予定されており、実質的に仲介に近い状態であること、話合いを前提とした地域計画が法定化され、集積および集約の主役はその地域計画が担うこと、理論的な側面からは、マッチングが2度にわたる場合に余剰の分配が偏り、そうなった場合に農地貸借に関与する組織が持つべき公正性が損なわれる可能性もあることから、転貸という取引形態を利用し続ける必要があるか否か、再検討の余地があることを論じた。 - 刊行年月日
- 2025年08月01日
- 著者/
研究者紹介 -
若林 剛志 (ワカバヤシ タカシ)
Author:Takashi WAKABAYASHI: 信州大学農学部 准教授 - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2025年08月号 第78巻 第8号 通巻954号 16 ~ 33ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):海外農業
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/9967.html