書誌情報
論題:EUにおける肉用鶏のアニマルウェルフェア対応の状況─スローグローイング鶏種への移行に着目して─
25.06.30[ 更新25.06.30 ]
- タイトル
- EUにおける肉用鶏のアニマルウェルフェア対応の状況─スローグローイング鶏種への移行に着目して─
- 要旨
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育種改良によって成長速度の向上したブロイラーによる鶏肉生産が主流のなか、EUではアニマルウェルフェア(AW)に関する規制導入を育種改良の観点から検討してきた。一方、動物福祉団体等は成長の緩やかなスローグローイング(SG)鶏種への移行を進める枠組みに取り組んできた。鶏肉を調達する企業の動きをみると、SG鶏種への移行に取り組む企業は一定数いるものの、移行が大幅に進展した企業は限られる。この理由としてSG鶏種の供給不足もあるが、消費者にSG鶏種の強みが理解されておらず、需要が増えていないことが大きい。EUは鶏肉輸出国でもあり、規制導入においては育種企業への直接的な公的介入は困難であったが、産業の競争力維持という観点も踏まえてAW対応は進んでいくだろう。
VIEW MORE CLOSE - 刊行年月日
- 2025年07月01日
- 著者/
研究者紹介 -
片田 百合子 (カタダ ユリコ)
Author:Yuriko KATADA:リサーチ&ソリューション第2部 研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2025年07月号 第78巻 第7号 通巻953号 15 ~ 31ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):海外農業
- キーワード
- アニマルウェルフェア,動物福祉,ブロイラー,鶏肉,育種改良,スローグローイング
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/9937.html