農林中金総合研究所

平塚信用金庫は、1932年に設立され、神奈川県平塚市を中心に28店舗を展開する。平塚市は、東京の通勤圏内に位置し、26 万人の人口をかかえる。古くからの商工業地であり、自動車関連をはじめとして、素材、食品、機械などの数多くの製造業が立地する。また、メガバンクや有力地銀も店舗を構える金融激戦区でもある。同金庫は、法人向け貸出での態勢整備を進めるべく、同部門への人員を増やすなどの強化を図ってきた。そのような中で、個人向けのサービスの質も維持・向上させるため、業務体制の見直しを積極的に進めてきた。特に「しあわせプラザ」を中心とする営業体制は、その一例であろう。本レポートでは、個人向けサービスでの「効率化」と「質の向上」という一見すれば相反する課題への同金庫の取り組みを紹介したい。