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論題:最近の労働生産性の動向について

04.12.01[ 更新10.06.18 ]

タイトル
最近の労働生産性の動向について
要旨

2002 年2 月以降始まった現在の景気拡大局面も、循環的な側面からはその成熟さが指摘されることが多くなってきたが、とりあえず景気自体は高い水準を維持していると考えられる。この間、企業の雇用過剰感も解消方向へ向かい、雇用指標は概ね改善が見られた。例えば、失業率は5.5%(02 年8 月)から4.6%(04年9 月)まで低下し、有効求人倍率は0.51 倍(02 年2 月)から0.81 倍(04 年9月)へ上昇している。また、日銀短観でも総じて雇用人員の過剰感はほぼ解消、先行きは不足すると回答する企業も増えつつある。一方で、雇用者数は上述の雇用指標に見られるほど増加しているわけではない。結果的に見れば、経済成長を労働生産性の高い伸びで支えているとも捉えることができるだろう。なお、03 年の米国経済では労働生産性の向上が新規雇用抑制の一因になっているとの指摘もあったが、日本でも同様の現象が起きているようにも見える。本稿では、最近の労働生産性の動向についてまとめてみた。

刊行年月日
2004年12月01日
著者/
研究者紹介
南   武志 (ミナミ タケシ) :調査第二部 研究員紹介を見る
掲載媒体
定期刊行物 『金融市場』
2004年12月号 第15巻 第12号 通巻169号  6 ~ 8ページ
掲載コーナー
情勢判断(国内経済金融)
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/market/contents/2004/12/
第一分野
(大区分):経済・金融  (詳細区分):国内経済
キーワード
労働生産性,デフレ
出版者・編者
株式会社農林中金総合研究所  
ISSN
1345-0018
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/f0412dki2.pdf  63.9KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/market/contents/758.html