書誌情報
論題:米サブプライム問題の見極めもあり、年内の利上げは困難 ~国内景気・物価情勢は緩やかながら改善が続くと予想~
07.11.01[ 更新10.06.18 ]
- タイトル
- 米サブプライム問題の見極めもあり、年内の利上げは困難 ~国内景気・物価情勢は緩やかながら改善が続くと予想~
- 要旨
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07 年前半は停滞気味であった輸出、鉱工業生産などに改善の兆しが窺えるほか、日銀短観9 月調査でも企業の景況感は高い水準が保たれ、設備投資意欲も引き続き底堅いことが確認できた。ただし、先行きは、米サブプライム問題に伴う世界経済の減速懸念が残っていることもあり、日本経済の再加速が順調に進展することは見込めず、景気回復感をあまり伴わずに推移する可能性が高い。一方、物価面では食料品、エネルギーを中心に値上げの動きが強まっており、年末に向けて前年比プラスに転じると見られるが、マクロ的な需給改善テンポは鈍く、インフレ率が加速的に高まる可能性は低いだろう。日銀による利上げについては、世界的な金融市場混乱の沈静化に加え、米サブプライム問題が実体経済に与える悪影響は限定的であることを確認する必要があり、08 年以降にずれ込むものと思われる。
VIEW MORE CLOSE - 刊行年月日
- 2007年11月01日
- 著者/
研究者紹介 -
南 武志 (ミナミ タケシ) :調査第二部 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『金融市場』
2007年11月号 第18巻 第11号 通巻204号 2 ~ 5ページ - 掲載コーナー
- 情勢判断(国内経済金融)
- 第一分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内金融
- 第二分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内経済
- キーワード
- 金利,為替,株価
- 出版者・編者
- 株式会社農林中金総合研究所
- ISSN
- 1345-0018
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/market/contents/804.html