書誌情報
論題:世界経済の成長減速により、08年の国内経済は厳しい情勢 ~次回利上げ時期は早くとも08年7~9月期以降~
08.01.01[ 更新10.06.18 ]
- タイトル
- 世界経済の成長減速により、08年の国内経済は厳しい情勢 ~次回利上げ時期は早くとも08年7~9月期以降~
- 要旨
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日銀短観12 月調査では、企業経営者の景況感の悪化が見られた。米サブプライム問題の広がりにより、米国経済は少なくとも08 年前半は景気減速の状態が続くと見られるが、その影響を受けて世界経済全体も成長鈍化が見られ、日本の輸出は停滞気味に推移するものと思われる。また、「企業から家計への波及」が進んでおらず、民間消費の本格的な回復が期待できない08 年の日本経済は厳しい情勢となることが予想される。内外の金融市場は、米サブプライム問題への対策が発表されたことで、一時期強まっていた「質への逃避」的な動きはやや解消したが、サブプライム問題の収束までにはまだ時間がかかる見込みである。こうした内外の経済・金融情勢を踏まえれば、日銀の追加利上げ時期は08 年7~9 月期まで後ずれするものと予想する。また、長期金利も08 年を通じて2%未満の状態で推移することが見込まれる。
VIEW MORE CLOSE - 刊行年月日
- 2008年01月01日
- 著者/
研究者紹介 -
南 武志 (ミナミ タケシ) :調査第二部 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『金融市場』
2008年01月号 第19巻 第1号 通巻206号 2 ~ 5ページ - 掲載コーナー
- 情勢判断(国内経済金融)
- 第一分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内金融
- 第二分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内経済
- キーワード
- 金利,為替,株価
- 出版者・編者
- 株式会社農林中金総合研究所
- ISSN
- 1345-0018
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/market/contents/807.html