書誌情報
論題:金融システム混乱がもたらす景気下振れへの警戒が必要 ~日本銀行の利上げ再開時期は09年度後半まで後ズレ~
08.10.01[ 更新10.06.18 ]
- タイトル
- 金融システム混乱がもたらす景気下振れへの警戒が必要 ~日本銀行の利上げ再開時期は09年度後半まで後ズレ~
- 要旨
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欧米など先進国経済の悪化が、中国など新興国経済の減速にも波及するなど、世界経済の減速感が一段と強まっている。最近の原油・穀物など資源価格の下落は、企業・家計に一定の安心感を与えると見られるが、景気牽引役として期待される外需の不振は、国内景気の停滞を長期化させるリスクがあると思われる。なお、先行きの景気の落ち込みの程度は決して深刻なものにはならないと想定しているが、米金融システムの混乱が長引けば、景気下振れが大きくなる可能性も意識すべきであろう。日銀は物価の上振れリスクにも引き続き警戒感を抱いているが、今後の景気悪化が物価沈静化につながる可能性を考慮すれば、当面は現状の政策金利水準を続けるものと思われる。日銀は早くとも09 年10~12 月期までは利上げ再開はできないと予想する。
VIEW MORE CLOSE - 刊行年月日
- 2008年10月01日
- 著者/
研究者紹介 -
南 武志 (ミナミ タケシ) :調査第二部 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『金融市場』
2008年10月号 第19巻 第10号 通巻215号 2 ~ 5ページ - 掲載コーナー
- 情勢判断(国内経済金融)
- 第一分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内金融
- 第二分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内経済
- キーワード
- 金利,為替,株価
- 出版者・編者
- 株式会社農林中金総合研究所
- ISSN
- 1345-0018
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/market/contents/820.html