書誌情報
論題:景気底打ち後も、しばらくは不安定なまま推移 ~消費、設備投資の悪化はこれから本格化する可能性も~
09.07.01[ 更新10.06.18 ]
- タイトル
- 景気底打ち後も、しばらくは不安定なまま推移 ~消費、設備投資の悪化はこれから本格化する可能性も~
- 要旨
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輸出・生産などの主要経済指標が、09 年2 月をボトムに持ち直しの動きを続けていることから、政府は景気の現状判断を2 ヵ月連続で上方修正、事実上の景気底打ちを宣言した。しかし、企業部門が抱える過剰な生産能力、雇用人員、債務などが先行きの業績圧迫につながり、再びリストラ圧力が強まる可能性も否定できない。さらに欧米先進国・地域の景気も明確な改善が見られておらず、中国経済の牽引だけでは力不足感は否めないことから、当面は回復テンポが加速することなく、底ばい気味に推移するものと思われる。一方、景気が最悪期を脱したとの見方が広がるにつれて、危機対応の経済政策からの出口戦略に対する思惑も浮上してきた。しかし、想定されるデフレ圧力を緩和し、景気回復を確実なものとするためにも、日銀はもう一段の緩和措置が必要と思われる。
VIEW MORE CLOSE - 刊行年月日
- 2009年07月01日
- 著者/
研究者紹介 -
南 武志 (ミナミ タケシ) :調査第二部 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『金融市場』
2009年07月号 第20巻 第7号 通巻224号 2 ~ 5ページ - 掲載コーナー
- 情勢判断(国内経済金融)
- 第一分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内金融
- 第二分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内経済
- キーワード
- 金利,為替,株価
- 出版者・編者
- 株式会社農林中金総合研究所
- ISSN
- 1345-0018
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/market/contents/831.html