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書誌情報

論題:高齢者の食料消費行動の特徴-食の外部化の現状と高い安全志向-

01.09.01[ 更新10.09.02 ]

タイトル
高齢者の食料消費行動の特徴-食の外部化の現状と高い安全志向-
要旨

1 近年,農産物の輸入量が急増している。一方,需要面では中食や外食の市場が拡大している。中食や外食で使用される冷凍野菜の9割が輸入といわれ,食の外部化の進行が輸入増加の一つの要因となっている。この結果,2000年の農産物生産者価格は95年比12.6%低下した。国産農産物の競争力を強化するには,消費者のニーズに合わせた商品を提供することも有効であろう。
2.全国消費実態調査によると,高齢層の食料消費内訳は,若中年層のそれに比して,主食,副食,嗜好品のシェアが高く,調理食品や外食のシェアは低い。総じて,高齢層における食の外部化の程度は相対的に低い。
3.消費者アンケート調査から,調理済み冷凍食品,テイクアウト食品,外食についてみると,高齢層の利用比率は,いずれも相対的に低いものであった。ただし,テイクアウト食品や外食の利用者に限ると,その利用頻度や支出金額は必ずしも低くない。高齢層の中でもとくに単身世帯においてテイクアウト食品や外食の利用頻度が著しく多い。
4.さらにアンケート調査から,食品の品質や価格に対する意識をみると,高齢層の約5割が品質を重視している。しかし,実際に有機減農薬食品をよく購入している回答の比率は高齢層の3割程度にとどまっている。このような意識と行動の相違には,高齢層において,有機減農薬食品の安全性に対する評価が低いことが影響していると思われる。また,国産食品を購入する理由として,安全性をあげる回答者が最も多かった。
5.国産農産物の消費を拡大するためには,消費者が最も重視する安全性を向上させることに加えて,安全性の高い有機減農薬農産物やそれを使用した加工食品を容易に購入できるような環境整備を進めることが求められよう。

刊行年月日
2001年09月01日
著者/
研究者紹介
尾高   恵美 (オダカ メグミ) リサーチ&ソリューション第1部   リサーチ&ソリューション第1部長、主席研究員 研究員紹介を見る
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2001年09月号 第54巻 第9号 通巻667号  38 ~ 53ページ
掲載コーナー
論調
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2001/09/
第一分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  (詳細区分):食品・フードシステム
キーワード
高齢者,食料支出,食の外部化,国産食品購入,有機減農薬食品
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0109re3.pdf  112.0KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/1380.html