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書誌情報

論題:協同組織性と農協改革-長期的環境変化を踏まえて-

03.08.01[ 更新10.12.03 ]

タイトル
協同組織性と農協改革-長期的環境変化を踏まえて-
要旨

1 協同組合の強みは,「組合員の利用の結集→いっそう有利な利用条件→組合員満足の向上と利用の一層の結集」という,「協同組合の上昇サイクル」を生み出すところにある。この強みを発揮しつつ農協改革を実践することが重要である。
2 戦後創設された農協制度は協同組合の原則をしっかりと組み込んだものになったが,実際の農協は,当時の農業・農政・農村の実態に合わせて,①行政および統制経済への依存,②農家実行組合等の集落組織を基盤とする,という特徴をもって生み出された。
3 発足当初の農協は,行政や集落との緊密な関係の下で,自発的な個人の結合体としての機能が弱くても運営に支障は生じなかった。しかし,農業・農政が統制から自由へと転じ,集落機能も低下するなかにおいては,本来の協同組合としての強みを発揮する取組みが必要であった。マーケットが縮小するなかで農協のシェアの低下がみられる今日,その重要性が増している。
4 協同組織性を強化するには,組合員組織の育成強化により組合員と組合の相互関係をよりよいものに高める動きを生み出すこと,組合員満足の向上を柱とする農協運営,協同組織性の発揮を担保する「協同活動のPDCA」が重要である。多くの先進農協の事例は,それが可能であることを示している。

刊行年月日
2003年08月01日
著者/
研究者紹介
石田   信隆 (イシダ ノブタカ) : 役員・理事長・顧問・理事研究員 等   客員研究員 研究員紹介を見る
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2003年08月号 第56巻 第8号 通巻690号  13 ~ 25ページ
掲載コーナー
論調
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2003/08/
第一分野
(大区分):協同組合・組合金融・地域  (詳細区分):農協
キーワード
農協改革,JA改革,協同組織性,協同活動,組合員組織,組合員満足度
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0308re2.pdf  117.7KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/1561.html