1. TOP
  2. 刊行物
  3. 農林金融
  4. 論題:農商工連携と農協-連携を育てるために-

書誌情報

論題:農商工連携と農協-連携を育てるために-

08.12.01[ 更新10.12.13 ]

タイトル
農商工連携と農協-連携を育てるために-
要旨

1 農林水産省と経済産業省の協調の下に農商工連携への取組みが進められており,地域の基幹産業である農林水産業と商工業の連携を強め相乗効果を発揮することは,地域経済の活性化を促進すると期待されている。
2 「農商工連携88選」や第一次認定事業をみると,地域の農林水産業と商工業が連携して多くの特徴ある取組みが進められていることがわかる。ただし,それに対する農協の取組みをみると,農協が主体的に連携に取り組む優れた例も出てきてはいるものの,それが全面的に拡大するまでにはいたらず,受身の対応姿勢もまだ強いように思われる。
3 食品企業にとっては,ニーズの多様化とともに輸入品との競合が激しくなってきており,このなかで,農林水産業との連携は,重要な生き残り戦略の一つになってくる。また農協にとっても,農産物流通形態が多様化するなかで,商工部門と連携して事業を展開することは,販売力を強化していくうえで重要な戦略になる。
4 農商工連携を進めるうえでは,国産農産物の価格水準,生産量の不安定性,新製品開発にかかるリスクなどさまざまな障害もある。農商工連携が持つ意義をよく踏まえつつ,お互いが知恵を出し合い歩み寄りながら乗り越えてゆく,いわば「連携を育てる」姿勢で取り組むことが重要である。また,農協が連携事業の直接の当事者にならない場合であっても,管内の農産物情報を広く全国に提供し,連携の種まきをしていくことも,農協や連合会の重要な機能である。

刊行年月日
2008年12月01日
著者/
研究者紹介
石田   信隆 (イシダ ノブタカ) : 役員・理事長・顧問・理事研究員 等   客員研究員 研究員紹介を見る
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2008年12月号 第61巻 第12号 通巻754号  17 ~ 25ページ
掲載コーナー
論調
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2008/12/
第一分野
(大区分):協同組合・組合金融・地域  (詳細区分):農協
第二分野
(大区分):協同組合・組合金融・地域  (詳細区分):その他
キーワード
農商工連携,六次産業,産業クラスター,地域ブランド,販売事業,加工事業
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0812re2.pdf  202.3KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2066.html