書誌情報
論題:CAP改革の施策と要因の変遷-1992年改革からヘルスチェックまで-
09.05.01[ 更新10.09.01 ]
- タイトル
- CAP改革の施策と要因の変遷-1992年改革からヘルスチェックまで-
- 要旨
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EUの共通農業政策(CAP)は1992年以来,改革を続けている。その課題は過剰生産から通商交渉,EU拡大,環境保護などへ移ってきた。
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改革は一定の方向を持って漸進的に進められた(市場支持から直接支払いへ,市場支持は市場指向へ,直接支払いは単一支払いへ,農村振興政策への財源移転,農村振興政策の多様化と統合)。
92年改革は直接支払いへの転換を開始し,受給者に休耕を課し,農産物価格を引き下げ,輸出補助金を削減した。
99年改革(アジェンダ2000)はそれをさらに進めた。また,直接支払いにクロスコンプライアンス(環境規制)と自発的モジュレーション(農村振興政策への財源移転)を導入した。さらに農村振興政策を確立し,中東欧の加盟予定国にSAPARDを適用した。
03年改革(中間見直し)は単一支払いを導入し,中東欧への直接支払いを開始した。またクロスコンプライアンスを強化し,モジュレーションを義務化した。
08年の改革(ヘルス・チェック)は①単一支払いの全面適用とモジュレーションの拡大および高額受給者の減額,②休耕廃止や牛乳割当廃止などの市場支持縮小,③新しい挑戦分野の設定(気候変動など)を行った。
<地域:欧州(ヨーロッパ)> - 刊行年月日
- 2009年05月01日
- 著者/
研究者紹介 -
平澤 明彦 (ヒラサワ アキヒコ) :基礎研究部 主任研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2009年05月号 第62巻 第5号 通巻759号 2 ~ 19ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):海外農業
- キーワード
- 共通農業政策,CAP改革,ヘルス・チェック,単一支払い,モジュレーション,市場支持
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2100.html