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書誌情報

論題:中国黄土高原に見る退耕還林政策

10.03.01[ 更新10.09.06 ]

タイトル
中国黄土高原に見る退耕還林政策
要旨

1 中国では乾燥地帯が広がっている。大陸性の気候,土壌の性質,さらには土地の過剰利用などによって土壌流失が進み,下流における土壌堆積,河川の氾濫,黄河断流,黄砂被害などをもたらしている。
2 こうした問題に対処し,条件の悪い農地等に植林を実施するのが退耕還林政策である。1999年に試行が開始され,2003年から全面実施された。参加農家には食糧,生活費,造林苗木代の補助が行われ,10年間で2,687万haの退耕還林や新規造林等が行われてきた。
3 黄土高原の現地ヒアリングによれば,実施当初は農民の間にとまどいもあったが,予定どおりに補助金が支出され,農民も前向きに受け入れている。植生の回復など環境面での事業効果は表れつつあるが,農民の生活の安定と向上,すなわち,新しい作目への取組みや農外就労をとおして,所得を向上させることが課題である。
4 生態環境の改善には長期間を要する。人口増加が見込まれる中で農地の確保は重要であるし,農民の生活向上のためには,全般的な三農問題の解決が不可欠である。しかし,巨大な規模で生態環境の改善に取り組む退耕還林政策の意義は大きく,また,それが日本の農業・環境政策に与える示唆にも注目すべきである。

刊行年月日
2010年03月01日
著者/
研究者紹介
石田   信隆 (イシダ ノブタカ) 役員・理事長・顧問・理事研究員 等   客員研究員 研究員紹介を見る
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2010年03月号 第63巻 第3号 通巻769号  39 ~ 45ページ
掲載コーナー
外国事情
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2010/03/
第一分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  (詳細区分):海外農業
第二分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  (詳細区分):環境
キーワード
退耕還林政策,緑化,黄土高原,環境政策,植林,土壌流失
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n1003ab1.pdf  107.1KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2171.html