農林中金総合研究所

野菜産地では、農業生産構造の変化と加工・業務用需要の増加への対応が大きな課題となっている。JAグループの環境変化への対応について、連合組織の取組みに注目すると、地域の特性に応じて取組内容に違いはあるものの、連合組織の地理的な広域性と職員の専門性の強みを生かして、多様な流通機能を果たしている点で共通している。
　加工・業務用需要への対応をさらに強化するには、単位JA－県段階－全国段階の綿密な協力はもちろん、連合組織の販売部門と営農指導事業との連携、さらに生産者の規模拡大のための金融面での支援など、事業間連携を含めて、JAグループの総力をあげた取組みが求められている。