農林中金総合研究所

2012年11月22日，「東日本大震災からの漁業復興―岩手県の取組み―」をテーマとして，岩手県漁業協同組合連合会　大井会長による講演会を開催した。これはその記録である。
大井会長は，わが国有数の漁業県である岩手県の，三陸海岸の中心地である宮古漁業協同組合の組合長を長年お勤めになられ，2005（平成17）年からは，岩手県漁業協同組合連合会の会長として，県域の漁業を牽引されてこられた。さらに，現在は，全国漁業協同組合連合会の副会長として，全国においてもリーダーシップを発揮していただいているところである。
一昨年（2011年）3 月11日に東日本大震災が発生し，三陸沿岸の漁業に未曾有の被害が発生したが，岩手県においては，会長がまさに前面に立って，行政との連携あるいは行政等に働きかけて，復興の取組みを強力に進めてこられた。
今回の講演は，こうした取組みを進めるにあたって力を入れられた点や課題など，そのご経験をお話しいただき，今後の復興に向けての取組みの参考とさせていただきたいと考え，実施したものである。