書誌情報
論題:TPPと日本の経済連携戦略――日本はなぜTPP交渉に参加したのか――
13.11.01[ 更新13.11.01 ]
- タイトル
- TPPと日本の経済連携戦略――日本はなぜTPP交渉に参加したのか――
- 要旨
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日本の経済連携政策は,WTOを中心に据え,FTAは地域としては東アジアを重視し,お互いにセンシティブな部分に配慮する柔軟な協定とする,という方針を採用してきた。
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一方世界的には,先進国と途上国の対立が原因となってWTOドーハ・ラウンドやFTAA(米州自由貿易地域)が頓挫し,中国の台頭と相まって,アメリカはアジア重視戦略に転換した。
TPPは,アメリカが南北アメリカ大陸で試みた極端な自由化協定FTAAを,アジア・太平洋地域で再チャレンジしようとするものに他ならない。
そのなかで日本は,従来の政策と断絶しアメリカに同調する形でTPP交渉に参加した。これは非合理的な政策転換である。日本は,真の国益にかなう経済連携戦略を再構築すべきである。
- 刊行年月日
- 2013年11月01日
- 著者/
研究者紹介 -
石田 信隆 (イシダ ノブタカ) : 役員・理事長・顧問・理事研究員 等 客員研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2013年11月号 第66巻 第11号 通巻813号 2 ~ 12ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内経済
- キーワード
- FTA,FTAA,TPP,WTO,経済連携,ドーハ・ラウンド
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/4949.html