書誌情報
論題:地域金融機関における次世代との関係構築――相続による預貯金流出への対策――
15.01.30[ 更新15.02.16 ]
- タイトル
- 地域金融機関における次世代との関係構築――相続による預貯金流出への対策――
- 要旨
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日本社会では今後,死亡者数の増加が予測されている。地域金融機関は,預貯金者の死亡により,次世代の取引先へ預貯金が流出することへの懸念を強め,対策を進めている。
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商品・サービス面での対策として,相続定期や信託の取扱いを始めるところが増えている。
チャネル面では,次世代が多い地域への出店を行う例や,複数の金融機関が都市部に共同店舗を出す動きがある。相続手続きや高齢者取引の堅確性を他行に先んじて高める金融機関もある。
農協でも商品・サービス面での対策は進んでいる。一方で,事業エリアが制限されていることもあり,地銀と同様のチャネル政策は難しい。そのため,次世代との関係の構築,強化策に工夫を行う農協が現れている。
対策に決め手はまだない。ただ,金融機関が次世代の現在の状況や将来の意向をよく知ることがまずは重要と思われる。そうすれば,対策が効果を発揮する可能性はある。 - 刊行年月日
- 2015年02月01日
- 著者/
研究者紹介 -
高山 航希 (タカヤマ コウキ) :調査第一部 研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2015年02月号 第68巻 第2号 通巻828号 2 ~ 14ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):国内金融
- キーワード
- 地域金融機関,次世代,相続,預貯金流出,高齢者,人口減少
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/5535.html