書誌情報
論題:国産丸太輸出の伸長要因と競争力
15.06.01[ 更新15.06.01 ]
- タイトル
- 国産丸太輸出の伸長要因と競争力
- 要旨
-
世界の針葉樹丸太の貿易量は,長期的には増加傾向にあり,特に中国が世界の輸入量の40%を占めるまでに存在感を増している。
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このようななか,わが国の針葉樹丸太の輸出は1998年の1,358?から2014年に51万8千?と,近年中国向けを中心に急速な伸びを見せた。中国向け丸太輸出が拡大した要因は,第1に中国の需要増と価格の上昇,第2にロシアの輸出抑制,第3に国内価格の低下と13年以降の円安で日本産丸太の価格競争力が増したためであった。
今後日本では丸太の国内需要の減少が見込まれるために,生産余力が生じ,輸出の拡大余地は大きいと考えられる。しかし,現在の丸太輸出は丸太輸出国の動向や競合するニュージーランド産丸太価格,為替動向などの市況に恵まれて実現しているため,今後の市況の変化には注意が必要である。 - 刊行年月日
- 2015年06月01日
- 著者/
研究者紹介 -
安藤 範親 (アンドウ ノリチカ) :基礎研究部 研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2015年06月号 第68巻 第6号 通巻832号 32 ~ 41ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):林業
- 第二分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):海外経済
- キーワード
- 林業,輸出,木材貿易,価格競争力,中国,ニュージーランド
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/5670.html