書誌情報
論題:農業分野に関する国家戦略特区の取組み
16.11.30[ 更新16.11.30 ]
- タイトル
- 農業分野に関する国家戦略特区の取組み
- 要旨
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「規制改革の突破口」として2013年に創設された国家戦略特別区域は,国が主体的に介入しながら,エリアを限定した規制の特例措置を実施する仕組みである。この仕組みを活用した特例措置は,実施状況の評価によって,「全国展開」が進められることになっている。
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農業分野については,企業の参入促進を目的とした特例措置が多く実施されており,一般企業の農地所有や中小企業信用保険法の改正など長年議論されてきたテーマも多い。そこでは,規制改革にあわせて,改革にともなう懸念事項に対する補完的な措置も用意され,実際の活用に至っている。
しかし,活用状況やその社会経済的な効果について,全国展開を検討する前提となる評価軸は定まっていない。そのため,どの程度の活用や意義がある特例措置を全国展開すべきなのかを客観的に判断することは難しい。
特区での特例措置の実施を既成事実として規制を改革することはあってはならない。また,改革する規制が果たしてきた重要な役割を補完する実効性のある措置が検討されるべきである。 - 刊行年月日
- 2016年12月01日
- 著者/
研究者紹介 -
石田 一喜 (イシダ カズキ) :調査第一部 研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2016年12月号 第69巻 第12号 通巻850号 21 ~ 37ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/6203.html