書誌情報
論題:消費者との関係性強化による6次産業化─農産物オーナー制度と地域支援型農業を事例として─
17.01.31[ 更新17.01.31 ]
- タイトル
- 消費者との関係性強化による6次産業化─農産物オーナー制度と地域支援型農業を事例として─
- 要旨
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本稿では,6 次産業化において農業者が消費者との関係性を形成するプロセスについて,農産物オーナー制度と地域支援型農業(CSA)を対象として考察した。
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本稿で取り上げた事例では,消費者が多面的に協力するビジネスモデルに基づいて,①消費者が期待する農産物を獲得するプロセス,②交流を通じて農業者と農産物に対する消費者の信頼が高まるプロセス,③消費者が作業体験を重ねることにより農業に対する理解が進むプロセスを通じて,消費者との関係性が強化され,取引の継続に結びつくことが示唆された。
農業者と消費者との関係性強化は,農産物オーナー制度や地域支援型農業に限らず消費者を直接の顧客として6 次産業化に取り組む場合に重要な要素である。農業者の所得増大に向けて,農協としては,自らが主体となった6 次産業化の拡大と農業者による6 次産業化支援のため,地域の消費者である准組合員との関係性を意識した取組みが一層重要となろう。 - 刊行年月日
- 2017年02月01日
- 著者/
研究者紹介 -
尾高 恵美 (オダカ メグミ) :調査第一部 主任研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2017年02月号 第70巻 第2号 通巻852号 2 ~ 14ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- キーワード
- CSA,中間組織,代金前払い,援農,豊凶リスク,運営参画
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/6250.html