書誌情報
論題:経済学の動向と協同組合の位置付け
17.11.30[ 更新18.03.19 ]
- タイトル
- 経済学の動向と協同組合の位置付け
- 要旨
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海外では経済学の教科書的な書籍において,協同組合を,その意義も含めて全体の枠組みの一部で中立的な立場から取り上げるものがあるにもかかわらず,わが国においては,幅広く読まれる経済学の書籍においてその枠組みのなかで論じられる機会が少ないことは,協同組合に対する無理解・誤解に基づく批判を生む要因の一つとみられる。内外の経済学のありようと,その様々な系譜における協同組合の扱い方を比較して概観すると,経済学における協同組合の取り上げ方の内外差の要因としては,海外では大きな流れとなっている,「組織や集団の活動と個人の経済行動の関係性を明らかにしようとする経済学の系譜」が,わが国においてはその重要な意義も含めてほとんど普及・定着していないことが大きい。それは単に協同組合の認知度の低さにつながっているだけでなく,今回の農協改革やわが国の構造改革の方向性にまで影響を及ぼす,より大きな問題をも生んでいるといえる。
VIEW MORE CLOSE - 刊行年月日
- 2017年12月01日
- 著者/
研究者紹介 -
小野澤 康晴 (オノザワ ヤスハル) :調査第一部 理事研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2017年12月号 第70巻 第12号 通巻862号 17 ~ 39ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):協同組合・組合金融・地域 (詳細区分):農協
- 第二分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):その他
- キーワード
- 制度の経済学,新制度経済学,進化社会科学,ヴェブレン,コモンズ,ボウルズ
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/6917.html