書誌情報
論題:東南アジアにおける熱帯林の減少とパーム油生産の増大
18.08.31[ 更新18.10.10 ]
- タイトル
- 東南アジアにおける熱帯林の減少とパーム油生産の増大
- 要旨
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国際熱帯木材協定(1985年)や地球サミットの森林原則声明(92年)等によって熱帯林保護の取組みが進められてきたが,現在も世界の森林面積は減少を続けている。日本は,戦後の経済成長の過程で大量の南洋材を輸入し,東南アジアの森林減少をもたらしたが,世界的な資源ナショナリズムの動向を受けてインドネシア,マレーシアが丸太輸出規制を行い,南洋材の輸入量は減少した。
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しかし,東南アジアの森林は減少を続けており,近年,パーム油生産に伴う熱帯林減少が問題になっている。パーム油はバイオ燃料としても使用されているが,EUは熱帯林減少をもたらすパーム油のバイオ燃料としての使用を禁止する決定を行った。日本のバイオマス発電所もパーム油とヤシがら(PKS)を使用しているものが多く,今後,何らかの対応が必要になろう。
日本は熱帯林保護に向けた努力を今後も続ける必要があり,金融機関もESG投資など地球環境保全に対する貢献が求められている。 - 刊行年月日
- 2018年09月01日
- 著者/
研究者紹介 -
清水 徹朗 (シミズ テツロウ) :基礎研究部 理事研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2018年09月号 第71巻 第9号 通巻871号 18 ~ 31ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):林業
- 第二分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):環境
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/7257.html