書誌情報
論題:EUの酪農部門における生産者組織POsの制度と実態
19.05.31[ 更新19.05.31 ]
- タイトル
- EUの酪農部門における生産者組織POsの制度と実態
- 要旨
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EUの共通農業政策(CAP)の改革により、農業者の規模拡大とともに、食品製造業や小売業も事業量を拡大させている。そのなかで、農畜産物の買い手側と農業者の間の交渉力の格差がひらき、その改善は、とくに酪農部門では急務となっている。
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その対策として、不公正取引慣行の規制、生乳取引の文書による契約義務化、および「生産者組織(Producer Organisations)」としての農業者の組織化にかかる制度的枠組みが構じられるようになっている。しかし、実態についてみてみると、各国で制度の導入は進んでいるものの、農業者の組織化については、酪農協の発展状況や乳業の企業数といった要因に大きく左右されていることがわかった。
乳業構造そのものも、農政改革に影響を受け規模拡大していくことを鑑みれば、農政改革による農畜産物市場の開放は、農業者の組織化と一体感をもって進められていくことが必要であるといえよう。 - 刊行年月日
- 2019年06月01日
- 著者/
研究者紹介 -
小田 志保 (オダ シホ) :調査第一部 主事研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2019年06月号 第72巻 第6号 通巻880号 26 ~ 42ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):海外農業
- 第二分野
- (大区分):協同組合・組合金融・地域 (詳細区分):海外協同組合
- キーワード
- EU,酪農,乳業,酪農パッケージ,酪農家の組織化,サプライチェーンにおける交渉力の非対称性
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/7551.html