書誌情報
論題:JAの自己改革の成果と課題―単位JAにおける農業振興を中心に―
20.01.31[ 更新20.01.31 ]
- タイトル
- JAの自己改革の成果と課題―単位JAにおける農業振興を中心に―
- 要旨
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2019年5 月に農協改革集中推進期間が終了した。この期間にJAの自己改革は、政府から求められた「農産物の有利販売と生産資材の有利調達」について一定の成果を上げ、またJAグループが「創造的自己改革」の目標とした農業所得・農業生産・販売取扱高の拡大、また組合員と役職員の意識改革など、政府から求められた改革を超える成果も上げている。
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こうした成果につながった要因としては、①JAが冷静な状況認識に基づき積極的に自己改革に取り組んだこと、②農産物の有利販売や生産資材の有利調達はJAにとって当然の取組みであったこと、③創造的自己改革が広範な内容で自由度の高い、柔軟なものであったこと、④自己改革が組合員との対話に基づくという協同組合のアイデンティティを強める性格を有したことが考えられる。
JAは、持続的経営の確立や農業の生産基盤強化など喫緊の課題を抱えているが、協同組合のアイデンティティの強化も含めて、自己改革における成功体験は、課題解決の土台となるのではないだろうか。 - 刊行年月日
- 2020年02月01日
- 著者/
研究者紹介 -
斉藤 由理子 (サイトウ ユリコ) : 常務取締役 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2020年02月号 第73巻 第2号 通巻888号 2 ~ 21ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):協同組合・組合金融・地域 (詳細区分):農協
- 第二分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):国内農業
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/7882.html