書誌情報
論題:米中貿易摩擦の木材貿易への影響─米中両国と世界の動き─
20.06.30[ 更新20.06.30 ]
- タイトル
- 米中貿易摩擦の木材貿易への影響─米中両国と世界の動き─
- 要旨
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巨大な消費市場をもつ米国と中国は、木材貿易の主要プレイヤーである。2018年半ばから始まった米中貿易摩擦は米中間にとどまらず世界的な景気減速や貿易停滞の要因となっている。19年には米国と中国の貿易額の伸び率がすべての主要輸出入先で低下した。そのため、米中間はもちろんのことその他の国・地域の木材需給にまで影響を及ぼしている。
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世界の木材貿易の変化を統計数値から確認したところ、米中の木材貿易額の伸び率は19年に大幅に低下しマイナスに転じた。米中両国ともに追加関税で生じる価格上昇の影響で貿易額が縮小したとみられる。間接的な影響として、中国製品の価格競争力低下で中国から木材産業の成長が著しいベトナムへと生産移管が進んでいる。また、中国から米国向けの輸出価格が低下した結果、その材料を中国に供給する国の輸出価格が低下しており、悪影響が第三国にまで及んでいる。 - 刊行年月日
- 2020年07月01日
- 著者/
研究者紹介 -
安藤 範親 (アンドウ ノリチカ) :基礎研究部 主事研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2020年07月号 第73巻 第7号 通巻893号 20 ~ 40ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):林業
- 第二分野
- (大区分):経済・金融 (詳細区分):海外経済
- キーワード
- 米中貿易摩擦,木材貿易,追加関税措置
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/8027.html