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書誌情報

論題:協同組合の強みを生かした農協農業関連事業の損益改善

20.07.31[ 更新20.07.31 ]

タイトル
協同組合の強みを生かした農協農業関連事業の損益改善
要旨

本稿では、農協の財務データ分析により農業関連事業の損益改善の課題を絞り、取組事例により課題解決のポイントを示した。
農協の財務データによると、農業関連事業損益が赤字の農協では、共同利用施設1 か所当たり販売・取扱高が黒字農協の5 割程度にとどまっている。ここから、損益改善のために地域農業の変化に合わせた施設の集約も選択肢となる。それには、組合員が納得のいく形での合意形成と集約後の円滑な運営が課題となる。
農協の取組事例からは、合意形成については、生産者組織で話合いを重ねて、前広に産地の課題を共有し、交流拠点としての施設の機能、負担の公平性と透明性に配慮して、歴史ある産地を次代につなぐ視点が重要となる。集約後の円滑な運営には、利用に関するルールの設定と、経営規模や生育状況を加味した利用調整が重要であることが示唆された。
組合員組織における民主的協議と利用調整による課題解決は協同組合の強みであり、損益改善の取組みにおいても有効である。合意形成に相応の期間を要するため、更新時期を見越して協議に着手する必要があろう。

刊行年月日
2020年08月01日
著者/
研究者紹介
尾高   恵美 (オダカ メグミ) : リサーチ&ソリューション第1部   リサーチ&ソリューション第1部長、主席研究員 研究員紹介を見る
掲載媒体
定期刊行物 『農林金融』
2020年08月号 第73巻 第8号 通巻894号  2 ~ 15ページ
掲載コーナー
論調
掲載号目次
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/2020/08/
第一分野
(大区分):協同組合・組合金融・地域  (詳細区分):農協
第二分野
(大区分):農林水産業・食品・環境  (詳細区分):国内農業
キーワード
カントリーエレベーター,選果場,共同利用施設,集約,合意形成,利用調整
出版者・編者
農林中央金庫 発行   / 株式会社農林中金総合研究所 編集
ISSN
1342-5749
PDF URL
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n2008re1.pdf  764.5KB
書誌情報URL
https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/8080.html