書誌情報
論題:EUの2021年CAP改革にみるファームトゥフォーク戦略への対応
22.01.31[ 更新23.11.24 ]
- タイトル
- EUの2021年CAP改革にみるファームトゥフォーク戦略への対応
- 要旨
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欧州が国際的に農政のグリーン化を先導するなかで、EUは2021年に共通農業政策(CAP)の次期改革を決定した。改革案は当初から独自に環境対策の強化を打ち出していた。その審議中にファームトゥフォーク戦略など一連の環境戦略が発表され、CAPに環境・気候分野の施策への貢献を求めた。成立した2021年CAP改革は当初案の枠組みを維持しつつ、環境戦略に沿った修正がなされた。「CAP戦略計画」の立案・承認・評価の方向づけや、「エコスキーム」直接支払いの対象分野具体化、直接支払い等の受給要件「コンディショナリティ」の拡充などである。ただしそれらの実効性は多分に加盟国の計画および欧州委員会との交渉にかかっている。加盟国の権限拡大や、公平性の強化も重要な改革要素である。CAPに対する環境部門の影響が強まる一方、環境戦略による農業者等への影響には不明な点が多く懸念もある。今後も環境戦略の展開が予定されており、政策部門間の調整が続くと考えられる。
VIEW MORE CLOSE - 刊行年月日
- 2022年02月01日
- 著者/
研究者紹介 -
平澤 明彦 (ヒラサワ アキヒコ) : 役員・理事長・顧問・理事研究員 等 リサーチ&ソリューション第1部 理事研究員 研究員紹介を見る - 掲載媒体
- 定期刊行物 『農林金融』
2022年02月号 第75巻 第2号 通巻912号 2 ~ 23ページ - 掲載コーナー
- 論調
- 第一分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):海外農業
- 第二分野
- (大区分):農林水産業・食品・環境 (詳細区分):環境
- キーワード
- 欧州グリーンディール(EGD),ファームトゥフォーク戦略(F2F),生物多様性戦略(BDS),社会的コンディショナリティ,欧州議会,農村振興政策
- 出版者・編者
- 農林中央金庫 発行 / 株式会社農林中金総合研究所 編集
- ISSN
- 1342-5749
- 書誌情報URL
- https://www.nochuri.co.jp/periodical/norin/contents/8759.html